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2018年4月 9日 (月)

陶絵付の小さな考察2 〈絵具を溶く〉

20180409 こんにちは。陶画舎講座グループの江川です。
もうすっかり春を通り越して初夏の気配が漂っていますが、まだ4月に入ってそんなに経っていません。
春は何かを始めるには最適の時期です。是非この機会に陶画舎にいらして絵付を始めてみてください。きっと生活を楽しめる趣味になると思います。

さて、前回〈素材〉についてのお話をしましたが、今回は〈絵具を溶くもの=溶剤〉についてです。陶絵付の素材は染み込まないものであることはお話しましたが、さらにツルツルです(ここでは基本的に磁器上絵付の話になります)。木や缶に絵を描いたりする趣味の世界もありますが、ツルツル度では陶絵付の磁器の方が上です。
染み込まなくてツルツルなので、ここでは絵具にある程度の粘性をもたせることが必要です。そのために必要なのが溶剤です。

絵具は実は基本的に粉状で、チューブになっているものは少ないです。チューブの方が便利そうですが、粉の方が〈溶くもの=溶剤〉を選べるという利点があります。
溶剤にも、粘性の強いもの・弱いもの、乾くもの・乾かないもの、など色々ありますので、描きたい絵柄や器の形状によって使い分けることが可能です。
例えば形状ですと、マグカップに描くとしたら、当然面が立っているので、絵具がゆるいと流れやすいです。その場合、乾かない溶剤なら絵具が流れないようにあまりゆるめ過ぎないこと、もしくは可能なら、乾くタイプの溶剤を使って、乾かしてから焼けば、絵が流れる心配がありません。
逆に絵柄で言えば、描いた後ぼかしたり濃淡をつけたりしたい場合、これは乾かない溶剤の方がいいです。乾いてしまうと後から筆でいじれなくなります。乾かない分、筆で十分いじってあるいはスポンジングなどして好きな加減に調整できます。
粘性で言えば、例えばさらっと伸ばして描きたいときに、ベタベタと重たい絵具ではうまく描けません。やはり程よく粘性を弱めてあげる必要があります。ただ、ゆるい絵具はうすく伸ばして描くのにはいいですが、二回三回焼き重ねる訳ではなく、一度で濃くしたいのであれば、ある程度粘性の強さがあった方が濃くできます。
溶剤は、最初は1種類で始めていいと思いますが、色々描きたいと思うようになると、何種類か使い分けられた方が、やりやすく便利です。
どんな時にどういう溶剤を使うかは、そのケースにより決めていきます。できれば自分で考えて、溶剤を選べるようになるのがいいですね。

(写真は次回の特講作品。シンプルな絵ですが3種類の溶剤を使っています)

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