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2017年1月22日 (日)

動物を描く ~追伸~

こんにちは。原宿陶画舎講師の勝俣です。
前回のブログでネコの作品制作が終了しました。今回は追伸と題して、その中で触れなかった『カラーで描く』ことと『モノトーン(単色)で描く』ことについてお話しようと思います。

絵付教室の生徒様から良く質問されることの一つで、『カラーと単色ではどちらの方が簡単ですか?』と聞かれます。答えは『どちらも難しい』です。というと、元も子もないように思うかもしれませんが、単純に比較できることではないということです。どちらも一長一短があり、どちらが簡単に感じるかはその人次第だと思います。

では、写実的に描くことを前提にその一長一短について書き出してみたいと思います。

【カラーで描く】

利点

●色で描き分けが出来るので境界線を表現しやすい。

●華やかな仕上がりになる

●配色の組み合わせなどで自分の個性を出しやすい

難点

●陰影よりも色に意識が向き易いので平面的になりやすい

●使用色が多いので手間がかかる

●単色での制作に比べると、焼成回数が多くなる

【単色で描く】

利点

●陰影(光)を捉え易い

●使用色が少ないので準備や制作に手間がかからない

●比較的、焼成回数が少なくて済む

難点

●実物の色の違いも陰影も全て同じ色の濃淡だけで表現しなければならない

●『物と物』や『白い毛と黒い毛』のような境界線の表現が難しい

●器の縁などの装飾部分(脇役)が主役よりも目立ちやすくなる

もし、より写実的に立体的に表現する技術を身に付けたいと感じているのであれば単色で描くことをお勧めします。上記の利点でも書いているように実物の色も濃淡も光と影も全て同じ色で描くことになるので、『何色で描けば良いのか』という意識が無くなり、『どのくらいの濃さで描くべきか』という意識で対象物を観察出来るので、光の強弱を捉える観察眼が鍛えられます。立体的に見せるためには光と影を的確に捉えられなければなりません。カラーで描くと、光の強弱よりも『何色かな』という意識が先にきてしまうので『黒い毛=全部黒でベタ塗り』といったことになり易く、平面的な仕上がりになってしまうのです。

単色で描くことで光を捉える眼を養い立体的な表現が出来るようになると、カラーで描くときにも『色よりも光』を優先して考えられるようになります。参考にネコをカラーと単色で描いた作品をご覧ください。

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カラーで描くときに光を捉える意識を強く持つために、最初にグレー系やブラウン系の単色で全ての影を描き込んでいく【グリザイユ技法】を使ってみても良いかもしれません。是非チャレンジしてみてください。

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